水彩画は中学生の頃からで桂川先生から指導を受けた。 先生が宿直の時をねらってよく学校へ出かけたものだが、こってりと絵の具を重ねる不透明水彩の描き方は油絵に通じ、そのときから何時かは油絵をやってみたいと思っていた。 就職して独身寮にいた頃、念願の油絵具を買い僚友の堀川君の手ほどきを受け、殆ど 我流で始めたのが病み付きとなって今日に至っている。 重い絵具箱を担ぎ二人で志賀高原や名古屋港へ出掛けた思い出を、今でも杯を傾けながら懐かしく語り合ったりしている。 まず第一ページはかじり始めの30年代から40年代の頃の油絵をまとめてみた。 左の写真は昭和36年9月、堀川君と出掛けた志賀高原丸池にて制作に励む貴重な写真。 21歳の若さである。(堀川君撮影・提供) |