@ 影響を与えた先輩画家達

佐伯祐三(1898〜1928)

フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
山田らと「白樺第一回展」でゴッホの「向日葵」などを観賞「全身が逆流する感動(山田)」と(1921)
主治医ガッシュの「ゴッホ・コレクション」を見、墓参(1924)
アルルを訪ねゴッホの世界を体感(1925)

ガッシュ博士の肖像(1890)
赤松 麟作(1878-1953)
赤松絵画塾に通う佐伯を指導、そのデッサン能力を磨く(1915)

土佐堀川(1917)
モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)
フォーブ(野獣)派の代表的画家
里見勝蔵とともに訪れた佐伯を「このアカデミズム野郎」と罵る(1924)
後、再訪時「まだナマクラだが、君は優れた色彩家だ」と評価する

パイプをくわえた男(1901)
中村  彝(つね)(1887-1924)
下落合にアトリエを構え佐伯と直接の面識は無かったが、作品「エロシェンコ氏の像」などで祐三の東京美術学校卒業制作「自画像」に影響を与える〈1923〉
関連:ESSAY 愛と感動の画家「中村 彝の全貌」展

自画像(1909)
モーリス・ユトリロ(1883-1955)
「ユトリロに近い作品を描いている、ヴラマンクではない」(山田新一への手紙)

サクレ・クール教会とノルヴァン通り(1921)
藤島 武二(1867-1943)
川端画学校(洋画科)や東京美術学校で佐伯を指導、佐伯は生涯敬愛した。「ニ科展」特別展示に尽力(1926)

山中湖畔の朝(1916)