天狗面をつけ鶏毛冠をいただき、
手甲短衣に身を固めタスキをかけた男神「金蔵」が、短棒を握り終始獅子の前面に立って活躍し獅子の進路をさえぎる。
その威圧に耐えかねてか、獅子の気力がやや衰えたのを見て金蔵は獅子の背にまたがる。
しかし獅子は憤然として金蔵を大地に振り落としいろいろと逆襲を試みる。
お多福面をつけ派手な模様の婦人衣をまとい両手にササラを持った女神「おかめ」は、常に獅子の後方にあって金蔵の行動を真似し囃したてる。
たまたま金蔵が獅子の背から振り落とされ苦しむときなどは、金蔵の手を撫で足をさすったりするが、金蔵がこれを嫌ってあるいは打ちあるいは蹴
ったりする。それでもひるまず金蔵の介抱に努力する。
獅子が進めば金蔵も進み、獅子が退けば金蔵も退き、格闘の末にようやく金蔵は獅子を地上に押し倒し、遂に後頭部を短棒で刺して獅子を退治する。
そして、今は屍となった獅子にまたがり仁王立ちとなって天を仰ぎ凱歌を奏でるのである。
(ホームページ「Information of HIDA 」国府町紹介ページより)