可児市とその周辺には自然の樹林と大小様々な池や川を巧みに生かした公園が数多くある。 もともとなだらかな丘陵地帯で森の多い地域だが、ひところの住宅地開発も落ちつき豊かな住環境を整えようと力を注いできた成果でもあろうか。

気ままに公園へ出掛け画架を立てるとき、たっぷりと水を湛えた静かな水辺が私を誘惑する。 水面(みなも)に映える新緑や紅葉の鮮やかさは格別だが、その表情には実に豊かなものがある。
刻々と角度を変える陽光が演出する色彩の妙と、それを映す水面の輝き.......
水辺に遊ぶ水鳥にひとしきり波紋を描くかと思えば、小さな風の動きにも優しげな小波で応えて樹の影を揺らしたり.......
陽が翳り冷たい風がやって来たりすると途端に拗ねたように機嫌の悪い灰色の貌を見せたりもする。

気まぐれで取りとめが無く、かといって見過ごすことが出来ない「時」の連続.......そんな水辺の風景に私はすっかり魅入られてしまった。



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