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55  『豆蔵』がやってくる(愛犬物語序曲)
平成20年5月31日〜6月12日


平成20年5月31日 ペットショップ

お昼ごろ妻の買い物に付き合う。
小牧と春日井の境目にあるお気に入りの有機農園自家栽培の店で野菜などをしこたま買い込んだあとは、近くのレストランでランチを食べる。
この店も農園併営で栽培したハーブをふんだんに使っていて人気があるという。
そこで帰ればよかったのだが明日からまたガソリンが値上げになるというので近くにスタンドがないか探している間にどんどん春日井方面に南下、ようやく会員になっているシェル石油のマークを見つけた。
しかしその後が問題であった。
妻が「ここまで来たのなら西春のペットショップへ行ってみない?」との提案である。
私は手間やお金がかかるうえ行動が制約されるのでペットを飼うことには慎重というよりむしろ反対であったが、見るだけならそれもいいかと軽い気持ちで乗ってしまった。
どうやら買い物につき合わせその足でペットショップへ誘導し、可愛い子犬を私に見せてその気にさせようとの遠謀術策であったらしい。子供達を始め親しい友人達を味方につけて盛んに私に圧力をかけてきていたのであるが、なかなか私のガードは固いと思っていたようである。

ネットで調べた店だというが記憶が曖昧で西春の駅近辺をあちらこちらと探してもなかなか見つからない。半ば諦めかけた妻にこれで見つからなければ帰ろうと言い聞かせ、来た道を帰ろうとしたその道筋に幸か不幸か目指すペットショップの看板があった。案外小さな店でしかも看板が反対車線からは目立たず見過ごしていたのである。
妻が私に秘かに見せようとしていたお目当てのトイプードルは残念ながら契約済みとなっていてがっかりしていた。
私はやれやれと腰を上げようとすると女店員が「これからネット上に売り出す予定で4月17日生まれの男の子です、ご覧ください。」と抱いてきたトイプードル・・・・・全く余計なお世話であったが、赤毛の丸顔で実に可愛らしく籠の中に入れられると活発に動き回っていた。まん丸で真っ黒な瞳に見つめられて、不覚にもこの子なら飼ってもいいのではとふと心が動く。妻も一目惚れのようである。(写真)
“駄目でもともと”と思っていた妻は私の意外な反応に驚いたようであったが、してやったりとばかりに仮予約を申し出て、他から引き合いがあれば連絡して欲しいということにした。
躾や予防接種、食べ物や経常費用など諸問題が急に具体的に迫ってきたような感じになり色々と話を聞いて店を出た。
たかが犬一匹と言っても生き物を飼うのにはそれなりの覚悟が必要で、もう一度冷静に考えてみることが大切と言い聞かせながら家路に就く。店があのまま見つからなければこんな話にはならなかったろうに何か因縁めいたものを感じてもいた。
因みに“移籍金”は15万円である。

平成20年6月2日 トイプードル君の入籍決定

とうとう我が家にトイプードル君がやってくることになった。
ご対面のあと手間やらお金やら色々と算段した結果、こんな可愛いワンチャンなら飼ってもいいなと私なりに思い定める。飼いたがっているとはいえ何といっても一番世話をかける妻の覚悟を念押ししていたが思い迷う筈もなく、いそいそとペットショップに正式予約の電話を入れた。かくして突然のような“我が家への入籍”が決定したのである。
そうなれば出来るだけ早く名前をつけて知らせなくてはならない。

息子宅にもホームページに掲載されたばかりのワンチャンの写真を添付しメールを送ったが、「即ゲットすべき」と気楽なもの、さっそく「五郎蔵」(ごろぞう)という名前を提案してきた。
かねてから名前は息子に考えてもらおうと約束していたらしいが、得意のチェコ語ででも考えてくれるのかと思いきや、この古臭くて語呂の悪い名前にさすがの妻も娘もこれでは可哀そうと眉をひそめる。チャーミングなトイプードル君には合わないと再考を促すメールをいれたところ今度は「玉田」(たまだ)・・・・・猫ではないぞ!と言いたくなるようでがっくり。頼んだ以上あくまで息子にとこだわる妻がさらに再再考のメールを送った。

我が家への引越し日は妻の都合や是非同行したいと言ってきている息子夫婦の希望に合わせて15日(日曜日)とする。新しい家族を一家総出でお出迎えするということになったのである。
既に我が携帯の写真BOXには愛くるしいトイプードル君がチャッカリと登場している。

平成20年6月3日 Aさんの子(犬)育て教室

火曜日恒例の絵画教室から帰ると妻の友人Aさんと愛犬ハルが来ていた。
Aさんは犬山に「ガラス工房」を開いているが、ウィペットという種類の大型犬を室内で飼育している。春にやってきたから「ハル」と名付けたというこの雄犬は清潔でスマートな賢い犬である。躾も行き届いていて我が家へきても床を汚すようなヘマはついぞしたことがない。
我が家に愛犬がやってくると聞いて狂喜したというAさんがさっそく「子犬の育て方」など3冊の入門書を携えて“戦友”のもとへお祝い方々駆けつけたという次第だ。
絵の具を片付けて居間に行くと、言い含められていたらしいハル君が嬉々として鼻を摺り寄せてくる。もともと私はハルにとって好もしい人物として刷り込まれているのである。すかさずAさんがご褒美(おやつ)のあげ方を教えてくれ、何のことはないさっそく飼い主の“調教”が始まったのであった。 どうやら飼育係の主担当を亭主に押しつけようとの二人の作戦らしい。そうならそれで乗ってやろうじゃないかとハルの背中を優しく撫でながら飛び出したような丸い瞳を見つめる。
すると何やらその目の奥に親愛の情が浮かんで消えたような気がしたものである。
お茶を飲みながらAさんの経験談に耳を傾けた。最初の躾には相当苦労したようで、いよいよ我らにもと思うと真剣である。

夕方肩こりと頭痛に悩む妻を名古屋の整体師のところへ連れて行ったが、その待ち時間にさっそく借りた「子犬の育て方」のページをめくる。
家に連れ帰ってから一年間の飼育教本だが、躾の仕方は昔我が家にいた雑種犬コロのことを考えると思い違いも甚だしいことに気付く。飼い主の行動を犬はどう捉えるのかを念頭に「叱るより褒めよ」に徹すること、「叱る時は感情的にならぬこと」が肝腎のようである。
帰宅後ペットショップのホームページを確認すると該当のトイプードルは間違いなく「予約済み」となっていた。その後掲載された5月1日生まれの2匹のトイプードルのいずれにも「予約済み」の表示があり人気の高さが伺える。

平成20年6月4日 名前は「豆蔵」に・・・

“再再考”を促した息子夫婦から今度は「豆蔵」(まめぞう)が返ってきた。
これでは“岡っ引き「五郎蔵」”と変わらぬではないかといささか腹が立ってきたが、意外にも妻と娘が“やんちゃな男の子”にぴったりと乗り気なのである。
秘かにカタカナ名の方に思いをめぐらしていた私の気持ちを見透かすように、「カタカナ名はありふれていて面白くない」と我が希望の芽を摘んでくれたのである。こうなっては多勢に無勢で致し方もないかと「豆蔵」クンに同意した。
かくして愛犬の命名騒動も呆気なく終息したわけで、さっそく妻がペットショップに電話を入れると店員は大笑い・・・・・、それでも「頭が良さそうな名前で可愛いですね。」と精一杯のお世辞で「今からそう呼んで覚えさせておきます。」とのこと。
腹を決めてしまえばそれはそれでいい名前のように思えてくるが、本人(犬)がどう思うか聞いてみたいものだ。

午後妻と“豆蔵グッズ”の買出しに出かける。
やはり専門店がいいと小牧の国道41号線沿いにある大きな店に足を伸ばした。
広いフロア一杯にグッズが並ぶ。
その中からサークル、ハウス、トイレトレーなどまずはハードグッズを中心に買い整える。妻が楽しそうに選んでいたのが「お祭りハッピ」で豆蔵クンにピッタリと大喜びであった。
今日の買い物はしめて19,000円なり。

帰宅後さっそく居間の予定の場所にセットした。(写真)掃除が大変であったが我が家の雰囲気をそれほど壊すことなく見事に“豆蔵クンの家”が出来上がったのである。

平成20年6月6日 『豆蔵 RULE BOOK』

家族の間で豆蔵への接し方にバラツキがあっては豆蔵の為にならぬと、Aさんが持ってきた参考書をもとに大切なポイントをまとめてルールブックを作成した。

     
MAMEZO RULE BOOK
豆蔵クンの学習メカニズム 行動⇒自分にとって良いことが起きた⇒同じことをしてみよう!
※短時間に小さな成功を積み上げる
褒め方
ご褒美(おやつ)と言葉『いい子』(優しく『いい子』と言って直後にご褒美をあげる
叱り方
叱らない工夫が大前提 体罰は厳禁! 睨み付けるのも逆効果
@ 無視する
A 天罰を与える(人間がやっていると気付かせないこと、目を合わせないこと)
  EX. ハウスをガタンと揺らす
     小石を入れたペットボトルをハウスに投げつける
B 行動の直後に『ダメ』と低い声で静かに叱る
トイレ
寝起き(ハウスまたはベッドから出た時)、食後、排泄のサイン(床を嗅ぎまわる、落ち着かない)を出した時に『トイレ』と囁きながらトイレ(サークル内)に誘導⇒終ったら優しい声で褒めてご褒美をあげたり少し遊んであげる
粗相をしても騒いでは駄目、焦らず気長に!
ハウス(ベッド)
初日から寝る場所として躾ける(ご褒美を使って好きになるように仕向ける)
基本語
連呼禁止
@ 自分の名前
『豆蔵』(マメゾウ、マメチャン) アイコンタクトでトレーニング
A 家族の呼称統一
オトウサン
オカアサン
アーチャン
オニイチャン
オネエチャン
B 基本語の統一
オスワリ
オイデ
フセ
マテ
ツイテ
C 解除のサイン
『ヨシ』
タッチング
撫でて欲しい場所
@ 口元から耳 A 首から胸 B 後頭部から背中
触られたくない場所
@ 鼻先 A 脇腹 B 足先 C 尻尾
※ タッチング・トレーニングで嫌がらず触らせる躾が必要
その他
リード
いつも「たるませる」が基本(引っ張って意志を伝える)


平成20年6月12日 Toy−Poodle ?

ひまに任せてトイプードルについて調べてみた。飼い主としての最小限の義務であり敬意である。
飼育実用書によるとこの犬種の発祥はヨーロッパである。
川に撃ち落された水鳥を回収する“水猟犬”として活躍したことから、水がはねるという意味のドイツ語「pfudel」の名がつけられたといわれる。水猟犬だったスタンダード・プードルを小型化したトイプードルが登場したのは18世紀で、その優雅で美しいスタイルがフランスの貴族に愛されフランスの“国犬”となった。
犬種スタンダードとして認められている毛色は、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドの10種で、我が豆蔵クンはレッドである。
体高は28cm以下で26cmが望ましいとされ、平均的な体重は2.8kg〜3.8kg前後である。
幼少期は好奇心が旺盛で大胆に行動するが、生後6ヶ月を過ぎたころから徐々に繊細さや臆病さがあらわれてくる。幼少期に環境馴致(人間の社会環境に馴れさせる)を含め精神的な基礎を育てる。散歩や運動の時間を豊富に取り入れることもストレスに強い健全な犬に育てるポイントである。
(「トイプードル はじめての飼い方しつけ方」三島毅著 日本文芸社刊より)

そして平成20年6月15日 待望のその日が・・・・・・以降新設のページ『豆蔵日記』
(了)