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25  神戸・京都の旅(寸暇のスケッチ)

平成16年11月12日〜13日


何年振りかの社員旅行で関西方面へ出かけた。
タイムマップを見ると比較的自由時間が多く天気も次第に良くなるとのことで、それではとスケッチ道具をバックに詰め込んだ。
51名の参加だが禁煙組、喫煙組と別れての2台のバスで悠々スペース、一路神戸に向かう。

神戸と云えば北野異人館街、2時間半の昼食兼フリータイムを利用し坂道を登って見晴台へ。異人街を足下に神戸市街を一望する素晴らしい眺めだ。お誂え向きにベンチがありさっそく第一作に取り掛かる。
修学旅行生が時折やってくるがお互いに無視、集中して約1時間で描きあげる。
次に港へ移動しハーバーランドで約2時間のお買い物タイム、埠頭へ出て潮風に当たりながら第二作・・・神戸でなくても見られる風景ではあるが、対岸の2基の大きなクレーンを描く。
宿泊・宴会は有馬温泉、翌早朝の早業スケッチは欠かせない定番である。
6時を少し回った頃、まだ明け切らぬ静かな温泉街に出てみたがポイント探しで苦戦、何とか見つけて描いてはみたものの(第三作)宿酔も手伝って出来はあまりよくなかった。

8時半に宿を出たバスは京都に向かう。
まず紅葉の嵐山で天龍寺と竹林を見物、週末でもあり凄い人混みであったが特に天龍寺の庭園の紅葉は圧巻であった。さすがにここでは時間の余裕もなくスケッチは無理。
そして今度は東山、清水寺へ廻る。
有難いことにここでも昼食を兼ねて約2時間半のフリータイム、こちらも大変な観光客で歩くのにも苦労するほど。
マア駄目でもともと最後のチャンスと道具を抱えて三年坂を高台寺に向かう。
二年坂に入る辺りで突然黒々とした大きな五重の塔が眼前に飛び込んできた。応仁の戦火も免れて今、東山の象徴的な存在となっている「八坂の塔」である。幸いこちらは比較的人影も少なく好機到来とばかり、 坂の脇に適当な石組みを見つけ腰を下ろしさっそく描き始めた。
覗き込んで話しかけてくる観光客も居たが、総じて行き交う目からは無視されていたようで心おきなく集中できた。当社の社員4,5人のグループが通りかかり驚いたようである。
およそ1時間半で描きおえ八坂通りを下りて高台寺方面で軽く昼食をとり洒落た店が並ぶ二年坂、三年坂を散策しながら駐車場に戻った。
皆が疲れて眠りこけているバスの中でもスケッチの手直しをしたりして退屈する暇が無い。
気侭な立場で参加した今度の社員旅行は、フリータイムにも恵まれて「旅のスケッチ」を十分に堪能できた。
幹事の皆さんに感謝しつつ家路に就く。
(描いた4枚の内「神戸見晴台」と「京都八坂の塔」を掲載した。絵をクリックすると拡大画がご覧頂ける。)

(了)