モラン風景(1928年2月)
パリの東方40km程の郊外モランへ、 荻須高徳、山口長男、横手貞美と戸外写生旅行に出掛けた。パリの風景に安住することを恐れた佐伯が広大な田園風景に画材を求めたもので、厳寒の中での激しい筆使いに新境地への苦闘が滲む。 この時の無理が祟り病勢が進んで、やがて半年も待たずに死を迎えることになるのである。(38.0×45.0)
return